28年度スーパーバイザー養成講座STEP2

■日 時:平成28年10月15日(土)
■会 場:大阪市立大学 文化交流センター
■参加者:会員:75名  非会員:22名

2016年度スーパーバイザー養成講座 step2を受講して

               尼崎市社会福祉協議会 居宅介護支援事業所
                                益永 昌代

 何ができたらスーパーバイザーなんだろう、どんなことをしていけばいいのだろう。主任介護支援専門員研修を受けてから、色々な場面でスーパービジョン、スーパーバイザーという言葉を聞きながら、何をどうしてよいか漠然としていて、研修の機会があればと思っていた時、今回スーパーバイザー養成講座の募集を見つけ受講させていただきました。
 Step2ではそれぞれの事例をグループで発表しA3用紙にまとめ人にわかるような記録をとれるよう演習を行っていきましたが、話に集中すると書くことがおろそかになり、書くことに集中するとあっという間に話が進んでいく、話の筋を押さえ要約しさらにわかりやすく書くことがいかに大変か身に染みて感じました。その中でも自分なりの書き方、わかりやすさを考えた配置など回数を重ねると慣れてきて少しコツをつかめたようなきになり、数をこなすことも重要なことを実感しました。
 午後からはまずグループで事例提供者としてさらに事例について検討していただき、その後はなんと全体の事例として提供することとなりました。
 この事例は2年ほど前に他のところでも検討していただいたことがありました。その時はかかわって半年ほどで不安の聞き取り、距離の取り方を考えながら今のスタンスでの関わりを続けていくという結果だったように思います。
統合失調症と診断され、脳出血後遺症による麻痺を訴え、まだ若くできていることもたくさんあるのに、何もできない、わからないを繰り返し58歳でサービス付き高齢者住宅に入居し不安を常に訴えています。自分のことを客観的に判断できている部分もあり、本人が自分のことを受容できれば生活が変わるのにどうアプローチするのか手詰まりな状態でした。
今回皆さんからの質問をいただき、白木先生から事例の問題点をあぶりだしていただき、彼の自己決定をする機会を関係者みんなで奪ってしまっていた状態であること、統合失調症と言われているのに、服薬など医療的な面への目が向けられていなかったことがはっきりしました。そこで適切な治療と服薬管理を行ったうえで、本人の自己決定を手当てし生活を再建していくことを高齢者介護以外の人材に参加してもらいながら行っていくという方向性が定まりました。
前回の検討とはまた違う結果ですが、今の段階での自分の役割を見つけることができたように思い、改めて事例検討をしていただき素晴らしいバイジー体験をさせていただけたことに感謝いたします。

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