2022年度 ミドルコーススーパーバイザー養成講座 逐語のスポット研修 オンライン研修

■日 時:2023年3月11日(土)
■参加者:認定ケアマネジャーの会会員 32名

2022年度ミドルコーススーパーバイザー養成講座
「逐語録の重要性を学ぶ」~省察的思考力の構築のために~  研修に参加して

                     新潟県 認定ケアマネジャー 阿部 充子

 「逐語録の重要性を学ぶ、指導事例の実践を振り返る」をテーマに2023年3月11日 オンラインで研修が開催されました。午前は白木裕子副理事長による「SVの振り返りに必要な逐語録 実際を学ぶ」の講義が行われ、その後SV場面(ロールプレイ)を観察、逐語記録シートに起こし、各自で場面を切り取り、気づいた点やSVの何の機能に当たる場面なのかをグループに分かれ話し合いました。午後からは、事例をもとに各々がバイザー役、バイジー役、バイザー観察者、バイジー観察者となり役割交代し2回演習を行いました。
 「なぜその場面を切り取ったのか」「その言葉は、本当のバイジーの思いだったのか」「なぜ聞かなかったのか。聞けなかった理由は何なのか」「バイジーが置き去りにされてはいないだろうか」「自分の価値感の押しつけや誘導にはなっていないか」など思考し言語化し続けました。役割交代することで、客観的多角的な視点が生まれ新たな気づきに繋がりました。
 今、ケアマネジャーに求められることは、自身の業務を振り返り、考え、学び、その結果を成長につなげることであると言われます。
 私はSV研修も逐語録研修も何回か参加させてもらってきましたが、いつも思うことは、援助として何かを与えるのではなく、むしろクライエント(この度はバイジー)の心配・気懸りを引き受ける・担うという考えに辿り着きます。まさにわれわれがしなければならないことは、クライエントがどのような心配・気懸りを胸に秘めているのかを察知し、またそれにどのように耳を傾けていくのかということだと思うのです。
 そのためには自分自身のものの見方、枠組み、価値観を振り返ってみる(痛みを伴う作業ではありますが、批判的に)ことが重要です。このような自己点検作業を通してこそ、日々の仕事に新しい、さらに深い洞察を得ることができるのだと考えます。
 今後も皆さんとともに成長し続けていける自分でありたいと思います。
 

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