認定ケアマネジャーの会の運営委員になって ~全体研修から感じたこと~

認定ケアマネジャーの会の運営委員になって ~全体研修から感じたこと~
      羽石 芳恵

全体研修の奥川幸子先生の講演「ケアマネジャーの対人援助技術を鍛える」に
出席し、日頃の何気なく行っている事を意識化し振り返る機会となりました。
中村雄二郎著の「臨床の知」にも触れながら、私達が援助する相手は「苦を受けている人々(受苦)」である事を受け止め、チームとは、連携とは、「動くこと」の意味とは、援助者としての自分の在り方、ケアマネジメントの捉え方等鳥肌の立つ思いで拝聴しておりました。
専門職としてどのように援助関係の枠組みを作って行くのか、「ポジショニング」の意味するところ、利用者との相互交流を基盤にして実践される対人援助から育まれ、「気づく」ための経験値を蓄える実践、専門職としての「私」の技を磨く「臨床実践家の熟成過程の4段階分類」等多くのキーワードがあり、2時間があっと言う間に過ぎてしまいました。
「介護保険の要」と位置付けられたケアマネジャーが誕生し10年が過ぎまし
た。しかしながら、私達を取り巻く環境は年々厳しさを増し、仕事への情熱「やりがい」が失せ、多くの仲間たちが「燃え尽き」て現場を去っています。
この間、現場では「ケアマネジメント」の捉え方も少しずつ変化し、ケアマネジャーの質の向上が課題として日々取り上げられています。平成24年の改正に向け、利用者の自立支援や機能向上を目指したケアープラン作成、良質で効果的なケアマネジメントができるケアマネジャーの資格の在り方や研修カリキュラムの見直し等の課題について検討もなされています。また、6月16日の第10回本学研究大会で岡本祐三先生は講演の中で「ケアマネジメントの標準化」も提案されました。
多くの課題を抱えている現状ではありますが、奥川先生の講演を聴きなが「やはり基本!」と同時に、「専門職を育てるのは専門職」と実感しました。
認定ケアマネジャーの会が実践している体験型の人材育成の在り方には大きな意義を感じております。諸先輩の足手まといにならいよう努力してまいりたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。

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