■日 時:2020年2月1日(土)
■会 場:東京左官工業協同組合  
■参加者:認定ケアマネジャーの会 38名

ミドルコーススーパーバイザー養成講座STEP4を受講して

                     長崎県 認定ケアマネジャー 岩永みゆき

2月1日開催されたスーパーバイザー養成講座ステップ4に参加しました。
指導事例のスーパービジョン進行役をさせていただきましたので振り返りを報告させていただきます。
セッション終了直後の私の感想は「失敗した。事例提供者の気づきをもたらすことができなかった。」ということでした。セッションの間中も違和感を感じながらの進行でした。
私の違和感とは逆に、セッション終了直後事例提供者は「すっとした」「ありがとう」と本当に納得された表情でした。進行中及びセッション終了後も残る違和感の原因および事例提供者と進行役の私双方の受け止めのずれについて、ファシリテーショングラフィックや自身のメモを手掛かりに振り返りました。
最終的に事例提供者は「バイジーが伝えたいことが伝わるように、バイジーが何に困っているのかバイジー自身整理ができるように、相談の初めに『何を相談したいのか』を聞くようにしたい。」と結論付けました。「相談したいことを漠然と抱えたまま来るので相談が長くなり、バイザーにとっても負担感がある。相談の初めに『何を相談にきたの?』と整理を促すことでバイジー自身が相談の主訴について一旦振り返ることができる。それが今までできていなかった。」と内省されています。
考察の結果、私自身何とかして事例提供者の悩みを解決したいという思いが前面に出てしまい、事例提供者の思いに寄り添うことよりも、進行役として思い描いた問題解決の筋書きに沿ってセッションを進めようとしていたからではないかと思います。また、十分なキャリアがある事例提供者自身の内省力についても評価していなかったと思います。自身の経験からくる先入観で本事例を解決しようとしていたということがわかります。
会場の力動に流されそうになったこと、事例の見立てがなかなかできなかったことなど反省はたくさんありますが、かろうじて強引に自分の想定した結論にもっていかず、率直な事例提供者の結論で終われたのは会場からのサポートがあったからだと思います。参加者の多面的な質問を受けることで、私自身の見立ての偏りを修正する効果があったと感じました。
本当にその場に身を置いてみないと解らない、大変貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。今後に生かしたいと思います。

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