■日 時:平成25年3月2日・3日
■場 所:愛知県青年会館
■参加者:会員 15名(内認定ケアマネジャー9名)・非会員 2名
学会発表支援塾 実践編(1)に参加して
兵庫県加古川市
医療法人社団 順心会
つばさ居宅介護支援センター幸生
大西 一枝
実践編(1)では学会発表の際の手順や抄録の書き方についての説明、入門編の講義の内容でもあった事例研究のプロセスについての講義がありました。実際に自分の事例をまとめたものを持参し、抄録としてまとめていく作業を行いました。グループ内で事例を発表し、お互いにまとめ方や内容について意見を交換し、何を伝えたいのか、伝わるようにまとめられているかなどをポイントに抄録を修正していきました。
このような作業の中で、自分の事例をじっくり振り返り、この事例のテーマは何だったのかということを考えていきました。しかし、一人で考えていてもなかなか視点が変わりません。グループワークの中で意見を交換したり、講師の助言をうけ、少しずつ修正していくことができました。研究の経験がない私にとっては研究のための思考回路ができていないのです。まさしく訓練の必要なことといえます。
事例の個別性ではなく普遍性をその事例の中から分析して、文章にしてくという作業は
事例検討よりもさらにエネルギーのいる作業でした。しかしこの作業をすることで、他の事例にも応用できる何らかの答えを導きだすことができるのが研究の醍醐味なのかなと少し感じ取ることもできました。
講義の中で、一つの事例を通して研究とは何か、どんな作業が必要か、といったことを丁寧に学ぶことができました。支援塾を受講することで、研究について学び、自分の担当する事例を使って実行することができます。日常の業務の中では行うことのないしんどい作業です。しかし、この地道な作業の繰り返しが、確実に支援の力の成長につながると思います。研究とは何かを学んでも、やはり、学んだことを実行しないと実感できないし身につきません。
まずは行動が大事であるとも言われました。しかし、知識や経験がない中で、自分一人ではなかなか実行に移すことはできないものです。今回は研修をうけ、実際に悩みつつも実行することで、一つの事例から学び、得るものがあることや研究の基本、学会発表の手順などを学ぶことができました。
今後、発表の形にしていくまでの段階も学んでいきたいと考えています。ありがとうございました。