理事長ご挨拶
ごあいさつ
一般社団法人 日本ケアマネジメント学会
理事長 白澤 政和
2013年6月6日の一般社団法人日本ケアマネジメント学会総会において理事長に就任しました。
介護保険制度での介護支援専門員、また障害者総合支援法での相談支援専門員はケアマネジメントを業務としており、その成果が問われています。また、他領域においても、利用者支援の方法としてケアマネジメントの必要性が言われています。そうした状況にあって、当学会の社会的な責務は極めて大きく、責任の重要性に身の引き締まる思いです。
会員並びに理事・監事の皆様と一緒に、研究を深めることで、その責務を果たしていきたいと願っています。
日本ケアマネジメント学会は2001年7月14日に設立され、この間、主として年に1回の研究大会、数回の地域でのセミナーを開催してきました。また、学会誌「ケアマネジメント学」の刊行、ならびに認定ケアマネジャーの認定および更新に向けての継続的な研修を実施してきました。
そして、平成23年8月10日に一般社団法人に移行し、1つの人格ある団体として認められることができました。以上の学会活動についても、その内容を吟味し、改善を加えていくことが求められています。
日本ケアマネジメント学会は、研究者と実務者が会員となっており、その特徴を活かして、ケアマネジメント実践を踏まえつつ、会員の英知を結集して、わが国に適したケアマネジメントを理論化・体系化することにより、より優れた実践の指針を国内外に示す必要があります。
同時に、そうしたケアマネジメントの評価方法についての研究を深めることで、ケアマネジャーの育成に寄与するだけでなく、ケアマネジメントの重要性を社会にアピールしていく責務があります。
このような状況から、日本ケアマネジメント学会では、若手の研究者や実務者の育成が急務であります。また、国際的な研究交流の推進や職能団体との連携も重要な課題となってきています。同時に、こうした課題を解決すべく、新しい会員の確保が不可欠であります。
ひいては、日本ケアマネジメント学会設立の原点に立ち返り、「質の高いケアマネジメントを実現し、援助を必要とする者及びその家族等の生活の質を高め、もって豊かな地域社会の創造に資するとともに、高齢者・障害者等に関する学問の進歩発展に貢献する」ことを目的にして、理事長としての役割を邁進していく所存です。
どうか、ご指導・ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
平成25(2013)年7月